安西さん（仮名）

俺が東京に来たのが18歳、その後4年間は大学生でラグビー部所属だった。ちなみに4年間やったバイトは100位は有ると思う。

その中で、超！印象的な先輩が安西さんだ。
このバイトは一応三年間、夏冬のラグビーシーズンオフの時にバイトに行った、バイトの内容はガス工事の配管工だ。更に社会人でも一年弱バイトした。

安西さんの親方である林田さん（仮名）にパチンコ屋でナンパされた。

林　「いい体してるなぁ～学生さん？」

俺　「はい、◯大の二年生です。」

林　「バイトしない？」

俺　「何の？」

林　「ガス工事、9時～17時で8000円だすよ」

俺　「考えておきます・・・」

って事でバイトに行く事になったのだが、チームは二名、林田親方と安西さんだ。この安西さんという人、当時は人ってこんなもんなのかな～って思ったけどこの人を超える人は未だに会った事が無い。

背は170センチ位で痩せてはいるが、土方なので鍛えられた体だ！顔はでかい、髪は常にパンチパーマ、顔は大竹まことにクリソツでこ出会いはパチンコ屋だ。当時41歳、歯は3本しかないが結構普通にしゃべるが団子やガム、餅は食えない。タバコはヘビィスモーカー、酒はたしなむ程度。
趣味はパチンコ、競艇、漫画（当時コンビニの週刊漫画は全て読む）天蓋孤独、親は居ない、物心つくときは孤児だった事しか知らないらしい。この歳で自ら童貞を自慢する。

最初はヤクザかと思った、しかもイカツイ人達が知り合いなので、（カス工事だから当たり前か・・・）ある日この人が隣に座りコーヒーをくれた事からバイトする事になるのだが・・・・

この人、一緒に仕事をするととんでもなくいい加減な人なのだ、月の中で仕事に出るのは約10日、何と、ずるやすみをするのだ。仕事を休んで会社の目の前のパチンコ屋でさぼり、仲間が戻る時間になると家へ帰る。

パターンはこうだ、給料が入る、ずるやすみをする、理由は常に「調子が悪い」でパチンコ屋に居る、皆が帰社する頃には家に帰る、パチンコが出過ぎてて儲かって帰れない事もある、その場合は当然皆に見つかるのだが「調子が良くなって来たのでパチンコに来た、明日から会社行くね～」で必ず3日以上出勤する。

仕事にパターンはこんなもんだ、住まいはトイレ共同風呂なしアパートで、東京世田谷で家賃三万のとこに住んでいる、勿論独身、ひと月Fullで働けば60万円以上稼いでいる同期と比べて安ちゃんは常に10万以下で生きていける。（税金を差し引けば手取り6万台だよね）

でお金が底をつくと必ず一万円借りに来る、そして仕事にもパチンコ屋にもこない週が1週間位あるアパートに遊びに行ったことがあるが六畳の家はコンビニ弁当の抜け殻と漫画本の山、テレビは有るけどビデオは無い、テーブルも無い、せんべい布団のみ。

お金は必ず給料日に返してくれる、しかし、また借りに来るから毎月貸す事になってキリがない。

会社の事を説明しなければならない、大手ガス会社の外注工事会社の集まりで本部（IN）外注（OUT）と言う何故そう言うかは知らないがその塊が10位あり工事業者と本社営業、管理部門等恐らく200名弱の会社のあつまりだ。

安ちゃんはパチンコで全財産使う割りには会社の対200人に対して「コーヒーおごれ」を連発、出社した場合必ず行う、それで貰った缶コーヒーを俺に50円で売るのだ！勿論俺だけじゃなく、安ちゃんにとって都合の良い人に売るのだけど（＾＾；

安西さん次回は安ちゃんの良いとこを・・・・